デフォルトのキーを割り当てる

.NET (VB)の内容

【注意書き】
●VB.NET を使っているものとします。
●動作環境は、Windows XX を使用しているとします。


.NET でも、デフォルトのキーを割り当てることが可能です。

この機能を使えば、簡単に、
ボタンクリックイベントと同様の機能をキーボードへも持たせる
場合に活用できます。

フォームに次の様なコードを記述します


-----------VB.NETコーディングここから-------------------


1.フォームに、テキストボックスコントロール、
    ボタンコントロール
    を配置します。
    下記は、デフォルトのオブジェクトの名前と配置を示しています。

   ┏━━━━━━━━━━━━┓
   ┃TextBox1                ┃
   ┗━━━━━━━━━━━━┛
   ┏━━━━━┓┏━━━━━┓
   ┃Button1   ┃┃Button2   ┃
   ┗━━━━━┛┗━━━━━┛



2.ボタンコントロールの
    Button1 text プロパティに「OK」と記述します。
    Button2 text プロパティに「キャンセル」と記述します。

  ※説明用のためです。必須ではありません。

   ┏━━━━━━━━━━━━┓
   ┃TextBox1                ┃
   ┗━━━━━━━━━━━━┛
   ┏━━━━━┓┏━━━━━┓
   ┃OK      ┃┃キャンセル┃
   ┗━━━━━┛┗━━━━━┛




3.フォームをダブルクリックして、
    フォームロードイベントのコード編集を開始して、
    次のコードを記述します。


    Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, _
    ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
        'デフォルトでENTERキー
        MsgBox("ENTER")

    End Sub

    Private Sub Button2_Click(ByVal sender As System.Object, _
    ByVal e As System.EventArgs) Handles Button2.Click
        'デフォルトでESCキー
        MsgBox("ESC")

    End Sub

    Private Sub Form1_Load(ByVal sender As System.Object, _
    ByVal e As System.EventArgs) Handles MyBase.Load

        'デフォルトキーの割り当て

        'ENTERキー
        Me.AcceptButton = Button1

        'ESCキー
        Me.CancelButton = Button2

        '初期フォーカス位置
        TextBox1.TabIndex = 0

    End Sub


4.ビルドして実行します。

5.ENTERキーを押します。

6.メッセージボックスに
    「ENTER 」と表示されます。

7.ESCキーを押します。

8.メッセージボックスに
    「ESC 」と表示されます。




-----------VB.NETコーディングここまで-------------------
フォームのプロパティの
AcceptButton と CancelButton を使用しています。

初期フォーカスの位置を TextBox1 としています。


業務系アプリに多い動作で、
ENTERキーは、項目値決定と同時にフォーカスの移動などでの
活用をメインと想定すると、
ENTERキーよりも、取り消しのESCのほうが
利用されるケースがあるかもしれません。

KeyDown KeyPress 主体でイベント処理を行っている場合は、
フォームのプロパティの
AcceptButton と CancelButton は、
使わないケースが多いかもしれませんね。





 

http://anetm.com/dev/d.cgi?SC=DTDTL&o=Ow/

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